GX最終章にて語られた衝撃の事実ですが、当時僕はこのセリフをそのまま受け取りはしませんでした。「表があれば裏(ダークネス)がある」という程度の喩え話だと思っていたのです
ですが最近、実はそれは事実なんじゃないかと思い始めてきました。その証明の為にも、まずは遊戯王世界におけるデュエルモンスターズの立ち位置をおさらいしておきましょう
まずは初代遊戯王。この時代では、DMは数多ある遊戯のひとつでしかありません。ソリッドビジョンという非常に高度な技術が使われてはいますが、それは海馬瀬人のDMへの執着ゆえであり、世間ではただのカードゲームの一種として捉えられていたと考えて間違いないでしょう
次にGXは、デュエルの専門学校が舞台であり、プロデュエリストが登場しています。つまりデュエリストが職業として成立している。デュエルで飯が食えるという訳です
また1000億もの開発費を費やして作られたカードが存在し、万丈目三兄弟による「政界・財界・カード界で頂点を目指す」発言からすると、DMの社会的地位は我々の思う以上のものであったと考えられます
5D'sではついにカードゲームに永久機関が取り入れられます。モーメント機関は5D'sに登場する全てのデュエルディスクに搭載されています。また第4話にて阿久津が「ネオ童実野シティ完全モーメント化事業計画は完成した」と語っています
つまり都市開発よりもカードゲームが優先されている訳です。戦争が起こると技術レベルが上がるとはよく言いますが、この世界においては最先端技術はデュエルに集まるようです
その他にも、モーメントの制御装置の封印にカードが用いられたりしてます。そのカードには伝説の赤き竜の力が宿っていた訳ですが、そうであっても今の我々の感覚では到底理解できない行動でしょう
さらに未来に目を向けてみると、パラドックスは「世界はDMのせいで壊滅した」と語っています。それなのにデュエルで勝負を挑んでくる辺り、未来人のデュエル脳は深刻なレベルにまで進行しているようです。核戦争で滅んだ未来を変えるために来た未来人が、核爆弾を持ち出してくるようなものですからね
これらの事から分かるのは、文明が発達すればするほど、社会においてのDMの占める割合は高まっているという事です。人類の進化はDMと共にあると言ってもいいでしょう。もし仮にこの宇宙が(恐らくはDMの)カードから生まれたとすれば、何ら不思議はありません。この宇宙そのものが一枚のカードである以上、そこに住む我々が、無意識のうちにDMを追求するのは当然と言えるでしょう
そしてこの理論は地球人類以外にも当てはまります。十代は木星の衛星イオで宇宙人とデュエルを行っていますし、宇宙の波動を受けた十代の絵は、DMのフォーマットを得て帰って来ました。この宇宙において、ある程度の文明レベルを持った知的生命体は、皆デュエルモンスターズに目覚めていると思ってよさそうです
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