設定は面白そうだったのに生かしきれてなかったのが勿体無いので、勝手に再利用します
妄想注意な上に放映後時間がたってるのでうろ覚えな所があるかも
○そもそもワームとは何者なのか?
ワームには、通常のワームと、後半に登場したネイティブの二種類が存在します
ワームとネイティブは対立関係にありますが、見た目にはツノの有無ぐらいしか違いはありません。擬態能力を持つ事も共通してますから、恐らく出身は同じ星だと思います
種族としては同じで、人種が違うという事でしょう。「あの子はツノ無しだから一緒に遊んじゃダメよ」みたいな事もあったかもしれません
またネイティブは35年前に飛来し、人類に技術を提供する代わりに自分達を保護させています。これをネイティブの立場に立って整理してみましょう
新天地を求めて旅立った科学者たちは、自分たちに適応した環境を持つ惑星を発見、着陸します。やがてやって来る敵対する勢力(ワーム)に対抗するため、現地の宇宙人の社会に溶け込み、技術提供を行います
そして28年後、渋谷隕石に乗ってワームが来襲します。この際ド派手な着陸で渋谷を壊滅させており、また好き勝手に殺戮を繰り返し擬態を行っている事から、ワームが考え無しの脳筋荒くれ野郎共である事が分かります。擬態能力があれば、その存在を悟られる事なく人間社会に溶け込むことが可能なのですから
ネイティブ達は人類を裏から操り、姿を隠し、ワーム退治は人類に任せています。現地住民と敵対勢力が勝手に殺し合ってくれる訳ですから、まさに思惑通りといった所でしょう
○ネイティブの技術について
ネイティブの技術によって完成したマスクドライダーシステムは、虫型自立メカであるゼクターと、それと合体する装備品で構成されています。しかし、あのベルトやブレスレットは、地球人類にとって扱いやすい形をしており、あの緑色のずんぐりむっくりした体型に装着できるとは思えません。これはどういう事でしょうか
ネイティブ達は地球に降り立ちましたが、もしかしたら、別の知的生命体の存在する惑星にたどり着く可能性もあったわけです。それがグレイ型宇宙人のいる惑星であれば、ネイティブ達はグレイに擬態するでしょうし、タコ型であればタコに擬態したでしょう
そしてテクノロジーはゼクター側に集約されてますから、現地住民の姿に合わせて、受け皿となる装備品を作ってしまえば、それでライダーシステムが完成するのです
ゼクターが自立メカである理由もそこにあります。現地住民はいくらでも潰しが効きますが、ゼクターは貴重です。ライダーが倒されても、ゼクターが自立していれば、回収は容易でしょう
ですが、それなら単純な人工知能があればいいはずです。ゼクターには明らかに自我があり、性格があります。(ツンデレなガタック、尻軽ビッチのザビーなど)
地球産のホッパーゼクターにはそれらしい描写が存在しないことから、初期ライダーのゼクターには意図的にそういう機能が搭載されているという事になります
ネイティブとしては、人類にはライダーに変身してバンバンワームをぶち殺してもらいたいワケで、ガタックゼクターの、装着者を選り好みする性格は明らかに邪魔です
その謎を解く鍵は、ジョウントにあります。ジョウントとは、クロックアップと並ぶネイティブの超技術であり、一言でいうとワープです
ゼクターがどこからともなく現れたり、ガタックバルカンやマイザーボマーが弾切れしないのは、ジョウントによるものです
このジョウント、実は元ネタがありまして、アルフレッド・ベスターのSF小説『虎よ、虎よ!』に登場する超能力です。この作品では、ジョウントは脳の働きによるもので、訓練次第で誰でも行うことができます
そう、脳です。つまりマスクドライダーシステムにジョウントを組み込むには、ゼクターに生体脳のパーツを組み込む必要がありました。それが結果的に、ゼクターの個性をもたらす事となったのです
また、これは予想ですが、クロックアップもジョウントと同じく脳の働きによるものだと思われます。ワームがクロックアップを行えるのは、成虫になる時に脳が発達するからでしょう
成虫と言えば、ラスボスは結局成虫にはなりませんでした。それどころか、ネイティブで成虫になったのは二体だけ、しかもその両方がイレギュラー(ひよりとゴローちゃん)です
これは、ネイティブが技術者集団であることが関係しています。つまり、ネイティブは現地住民を操って戦わせればいいので、戦闘能力向上のために成虫化する必要はないのです
あるいは、成虫化とは脳が戦闘用に特化したワーム特有の能力なのかもしれません
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