デュエル部の執筆が全然進まないのでデュエル物理学でお茶を濁します
毎度の事ながら公式とは一切関係ありません。さらにデュエル部本編ともあんまり関係ありません
この宇宙が光と闇のデュエルによって誕生し、その時発生する闘気によってダークネス(反宇宙)の侵攻を食い止めているというのは
すでにお話ししましたが、その原動力となっているのが全てのモーメントの元締め、宇宙の開闢と終焉を内包したアカシックレコードであるモーメント・プライムです
モーメントとは遊星粒子の回転によって発生するエネルギーであり、その正体は神や邪神、精霊、そして人間の魂そのものです。この個々のモーメントをパーソナルモーメントと呼びます
人間の魂は集合的無意識の領域でリンクしており、死後はそこへ還っていきます。そのためこの領域は、「あの世」「天国」「冥界」などと呼ばれ、また全人類の魂の集合体、全ての生まれる源であることから、「グレートスピリッツ」「根源の渦」と言い換えることもできます
このモーメントの集合体を、我々の魂の直接の故郷であることからマザーモーメントと呼びます。我々の集合的無意識や冥界には異星人の痕跡はないので、このマザーモーメントが惑星単位で区切られていることが分かります
異星人が存在しないという選択肢はありません。GXに出て来たからです
つまりモーメント・プライムがいくつかに分裂してマザーモーメントを形成し、そのマザーモーメントからパーソナルモーメントが生まれるわけです。火星には生命が存在した痕跡があるそうですが、滅んだ惑星のマザーモーメントがどうなるのかは分かりません。モーメント・プライムに還元されてしまうのか、休眠状態にあるのか……
もし後者なら、火星のマザーモーメントを活性化させることで、膨大なエネルギーが生み出せるのでしょうか。ELSと対話しようとして廃人状態になった刹那・F・セイエイのように、異星人と精神レベルのコンタクトを行うのは危険な気もしますが
また、パーソナルモーメントがその個を保ったままモーメント・プライムに至るのはほぼ不可能と言っていいでしょう。その過程でマザーモーメントを通らなくてはならず、そこでは個は完全に粉砕されモーメントの渦に消えるのみだからです
現在我々が暮らすこの宇宙は、闇の力、覇王の力によって生み出され、満たされています。それを破壊しようとする光の力は、生を否定する力、死をもたらす存在であり、冥王と呼ぶことができるでしょう
ところで、宇宙はビッグバンとビッグクランチ(ビッグバンの逆で、宇宙の全てが一点に収束してしまう事)を何度も繰り返しているという説があります。これを光と闇のデュエルに当てはめると、ターンが交互に進んでいると考えることができます
今の宇宙は闇のターンであり、この宇宙が滅んだ後に生まれる宇宙は光のターンです。そこでは光と闇が逆転し、光が宇宙を満たし生命を育み、闇がそれを妨害します。カウンター罠ですね。だから今破滅の光が世界を滅ぼそうとしている働きは、その前の宇宙の段階で準備をしていたものと考えられます。今こうしている間にも、覇王の力は次の宇宙のためにカウンター罠を伏せていることでしょう
光と闇の立場を決定するのはプライムの回転方向です。今の宇宙は左ねじ回転が正、右ねじ回転が負のモーメントです(一応アニメを見て確認しましたが、これはまだ確定ではないです)
光と闇、生と死が逆転するという事は、この回転方向が逆転するという事です。闇のターンがエンドに向かうと、プライムの回転が弱まっていき、回転数はゼロになります
プライムはここで停止する事なく、逆方向に加速を始め、ビッグバンが訪れます。ボールを高く放り投げると、頂点で一瞬停止しますが、それは運動エネルギーがゼロになっただけであり、位置エネルギーは最大の状態ですね。それと同じ事です
つまりプライムは運動エネルギーがゼロになった瞬間に、何らかの力が最大になっているわけです。遊星粒子は、エネルギーを与えれば与えるほど減速するというタキオンに似た性質を持っているのかもしれませんね
宇宙終焉の瞬間は宇宙開闢の瞬間でもあり、現世と冥界の逆転が起こります。このプライムの回転が止まる時は、光と闇のデュエルの決着の時であり、同時に宇宙そのものの終わりであります。プライムが停止した宇宙では、ダークネスの侵攻を止めることは出来ませんし、混じりけの無い純粋な光(もちろん闇であろうとも)の世界とは、何も生み出すことの無い熱的死です
宇宙が生まれた時には物質と反物質が同量存在したが、何故か反物質は姿を消し、物質だけが溢れる宇宙になったそうですが、これもモーメント・プライムの回転がそう先導したという事で説明できます。反物質とは我々を正物質と定義した上での「反」であり、その違いは相対的なものですから、光が支配する宇宙が、マイナスの電荷を持つ反陽子によって作られた世界になっていてもおかしくありません
地球人類は人工のモーメントであるモーメント機関を生み出しました。有機的な生物が誕生する時、親のパーソナルモーメントを伝ってマザーモーメントからモーメント(魂)が供給されますが、無機物であるモーメント機関には、その過程は存在しません
ではモーメント機関のモーメントはどこから来るのか。僕は、これは直接プライムから供給されていると考えます。有機的な過程を得ずに生まれたモーメントは、マザーとの繋がりを持ちませんから
これが
クリアマインドの秘密ではないでしょうか。クリアマインドがDホイールを必要とするのは、パーソナルモーメントの回転を補助するためではなく、マザーを経由せずにプライムに至るための道しるべにするためだと思われます。人の作り出したモーメント機関が、宇宙の真理、アカシックレコードにまで届くのです
だからモーメント機関というのは、クローン羊なんかよりよっぽど冒涜的です。魂そのものを作り出すわけですから
ホムンクルスは、無生物から完全な人間を作ることで完全な魂を得る(=神と同化する)事を目的として作られましたが、まさにモーメント機関は現代のホムンクルスと呼べるのではないでしょうか
もしこの宇宙全体を司る神が存在するのなら、それはモーメント・プライムに他ならないのですから
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