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ニコ動のランキングに再浮上してたので

kamSさんの動画を見返している
東方の手書き動画を主に投稿している方だ。僕がここで紹介文を書くより、実際に見てもらった方が早いと思うので、アカウントを持ってる人は見てほしい

僕はこの人を安易に「天才」「シュール」「常人に理解できないセンス」と表現したくはない
一見無節操にネタが散りばめられてるようだが、これは決してただの思い付きによるカオスではなく、それぞれのパーツは(作者の中では)ある種の必然性を持って選択されている
もちろんその全てを理解する事は本人でなくては不可能だが、幾つかのネタは理解出来るし、コメントで補足がされている事も多いので助かる
大国主とかは動画で見た後に暗黒神話を読んで、「ああ、あれだったのか!」と気付いた


僕が描きたいのは、こういうぎっしり感だ
それはただのカオスではなく、ある視点から見れば一貫した表現となる。その視点が客とかけ離れすぎると、独りよがりで訳の分からないゴチャゴチャになり、「作者による解説」が必要になってしまう。ネタの説明をするという、僕がよくやる一番寒いやつだ。客を突き放しても成立するぐらいでないとダメだ
そこのバランス感覚は重要であり、多分僕には出来ていない


またこれは表現者としては当たり前の事なのだが、
「悲しい事を表現するのに悲しい素材だけを使う事が必ずしも正解ではない」
という事を教えられる
輝夜が吹っ切れた事を表現するなら、いたずらに言葉を費やすより「吹っ切れた」をさせればいいのだ。ニコ動に投稿する動画なのだから、ニコ動の文法を使うのは当然だし、効果的だ
考えてみれば当たり前の事なのだが、なかなか出来ない事だと思う。そこの境界をあっさりと乗り越えてしまう所にセンスが感じられる


(追記)
糸井重里さんと宮本茂さんの対談を思い出した。「そもそも情報のインプットが出来てない奴に、アウトプットは出来ない」という話をしていた
月並みな言葉で言えば、「見てる世界が違う」というやつだろう。同じ物(本でも映画でもアニメでも)を見るにしても、そこから意識的に何かを得ようとしないと、何も得ることは出来ない
その感性(インプット)の違いが、作品(アウトプット)として表れるのだろう。だから製作時にいくら悩んでも、そもそもの素材が頭の中に詰まってないと悩み損ということだ。普段の生活で本を読んだり、テレビを見たりしているその時点で、すでに創作は始まっている
だからきっと、「安易に天才と呼びたくない」と思うのは、この人の作品をインプットしたいと思うからなんだろうな
理解できないものを切り捨てて、思考停止して諦めてしまうのはあまりに勿体無い

あと東方動画で「思い付きによるカオス」といえばふにさんの名前を僕は上げるが、僕はこの人の動画も大好きだということを付け加えておく。難しい動画ばかりをありがたがっているわけではない
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プロフィール

ジョンドオ

Author:ジョンドオ
関西を中心に活動するダンスカンパニー「男肉 du Soleil」団員の「クリ太マメ男」として活動中
あと新都社にて「新都高校デュエル部~三闘神伝説~」連載中

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